がん抑制タンパクががんをアポトーシス(自死)に導いたり、がんの増殖、転移を阻止しているのは広くしられていますが、そのがん抑制タンパクをユビキチン化して分解にまでもっていく悪いタンパク質も存在します。
その悪いタンパクを2006年にノーベル賞を取ったRNA干渉という技術をつかった核酸医薬で遺伝子レベルで作らせないようにすることで、がん抑制タンパクが分解されないようにすることでがんを抑制することを期待した治療です。
がん抑制タンパクはがん患者様の大半で遺伝子が欠損したりしていて作られていません。
がん抑制タンパクの代表格であるp53などが欠損しているとがんを死滅にまで追い込むことが困難です。
なので、外からがん抑制タンパクを作る遺伝子を導入することによりがん抑制タンパクを作ることが可能になってがんを死滅にまで導くことを期待した治療です。
がんを死滅に導く治療をしたとして、それ以上にがんが増えているとがんを治すことは不可能です。
なので、がんの増殖を止めた上でがんを死滅に導いていくことが大切です。
がんの増殖を抑えるがん抑制タンパクを導入したりがんの増殖に関与しているタンパクを核酸医薬などで抑えることでがんの増殖を抑えることを期待しています。
人間の体はおよそ60兆個もの細胞が集まって形成されています。そのうち毎日1%ほどの細胞が死に、細胞分裂によって減った細胞を補っています。細胞分裂では人体の設計図であるDNAに書かれている遺伝子情報を正確にコピーしています。しかし、ストレスや食生活の乱れ、老化などによってコピーミスを起こしたり、タバコや放射線などの外部からの刺激により遺伝子に傷が付くことがあります。これが遺伝子の突然変異です。
これらの変異した細胞は多くの場合、もともと備わっているがんを抑制する遺伝子によって細胞死(アポトーシス)を起こして体から消えていきますが、その遺伝子に突然変異が起こると細胞は死ぬことができなくなり、止めどなく分裂を繰り返すことになります。
この「死なない細胞」が、がん細胞なのです。
通常の細胞は突然変異を起こした細胞、つまりがん化した細胞を自然死させる仕組みが備わっています。がん細胞は、正常な細胞に傷がついたり、がん抑制遺伝子が欠損することによって正常に動かなくなった状態です。がん遺伝子医療は外からがんの抑制遺伝子を点滴などでがん細胞の核の中にまで入れることで、細胞分裂のサイクルを正常化させ体内から自然にがん細胞が消えていくような環境を作ります。
これまで手術や抗がん剤、放射線などの3大標準治療はがんに対して最初に選択すべき治療法と言われていましたが、がん遺伝子医療をこのような標準治療と併用したり、単体で使うことによってがん治療の高い効果を期待出来ます。
無限増殖
がんの発現
がん細胞の不死
がん細胞は増殖スピードが早く正常細胞よりも多くの栄養を必要とするため、自らの周りに新しい血管を作っていきます。がん細胞の周りに作られた新生血管は正常な血管と比べて粗雑なため網の目が粗く作られています。その網の目を通過するだけの大きさに揃えた高分子ミセル化によって、正常な血管は通過せず、がん細胞にだけがん抑制遺伝子を送り届けることができます。
手術で大きながんを切除しても目に見えないマイクロ転移をしていたがん細胞から再発してしまいます。全身に作用するCAC療法は手術後の再発予防として受ける事も可能です。
抗がん剤に対して耐性が付いてしまったがんが再発すると治療が困難な場合がほとんどですが、CAC療法によって耐性がつく事はありません。
放射線で傷ついたがん細胞に対してがん遺伝子医療はがん細胞の自滅効果を高め、放射線の照射範囲から外れてしまったがんに対しても治療が行えるため再発予防として受ける事が可能です。
P53
ゲノムの守護神と呼ばれ「がん細胞」に最も関係するがん抑制遺伝子。がん化した細胞を細胞死へと促す
p16
異常な細胞の増殖を遅らせ排除する
同時にがんの発生の予防をおこなうがん抑制遺伝子
PTEN
PTENの働きにより細胞の増殖を抑制する
がん細胞の異常な増殖に関与するがん抑制遺伝子
CDC6抑制RNA
がん細胞増殖の元となる細胞分裂を抑制し他の
がん抑制遺伝子が作用しやすい環境にする
ガンキリン抑制RNA
ガンキリン抑制RNAはp53やp16、PTEN、RBといった有名ながん抑制遺伝子の働きを阻害しているガンキリンをターゲットとしたRNA標的です
P53
p53遺伝子はDNAの修復や細胞増殖の停止、傷付いてしまった細胞をアポトーシス(細胞死)へと導く働きを持った最も有名ながん抑制遺伝子の一つです。この遺伝子に傷が付くことでがんが発生すると考えられている重要な遺伝子です。多くのがんはこのp53を働けなくさせる抗体やMDM2というタンパク質を合成しており、それらに阻害されることなく働けるp53を使うことで治療効果を促進しています。
p16
p16遺伝子は細胞周期の調整に重要な役割を果たしており、正常細胞が分裂寿命に達したり発がんストレスが生じた場合に細胞老化を引き起こして癌化を防ぐ自己防御機能として働きます。p16は悪性腫瘍の約50%で変異、欠失しており、新たにp16遺伝子を導入することでがん細胞の無限増殖を抑制して排除します。
PTEN
PTEN遺伝子はがん細胞が増えすぎないようにブレーキの役割をするがん抑制遺伝子です。PTENはがんの血管新生を阻害することでがん細胞に栄養が行き渡らないようにする作用を持っており、この遺伝子に傷が付くことでがん細胞の増殖が加速されます。正常なPTEN遺伝子を投与することでがん細胞の過剰な増殖を抑制して、アポトーシスへと導きます。
CDC6抑制RNA
CDC6抑制RNAは2006年に米国の研究者が発見しノーベル生理学・医学賞を受賞したRNA干渉という技術を応用して開発されたRNAi標的の1つで、がん細胞が分裂するために必要なCDC6というタンパクの発現を抑え、がんの増殖を停止し、細胞老化・消滅へと導きます。
ガンキリン抑制RNA
ガンキリン抑制RNAはp53やp16、PTEN、RBといった有名ながん抑制遺伝子の働きを阻害しているガンキリンをターゲットとしたRNA標的です。ガンキリンはがん抑制遺伝子の殺し屋として働きながら、がんの転移、浸潤、増殖、抗アポトーシス(細胞死)といったがん細胞の働き全てを促進していることも分かっています。こうしたガンキリンの発現を抑えることで体内のがん抑制遺伝子が本来の働きを取り戻し、高効率にがん細胞の消滅を促します。
スタンフォード大学医学部病理学および遺伝学の教授であるアンドリュー・ファイアー氏は、マサチューセッツ大学医学部のクレイグ・メロー教授と共にRNA干渉の研究を発表し、ノーベル生理学・物理学賞を受賞しました。がん遺伝子医療ではこのRNA干渉という技術を用いて、がん細胞が分裂する際に必要としている物質の発現を抑えて、細胞分裂の暴走を止めるようにコントロールしています。GENEクリニックグループは、このRNA干渉の技術を用いてCDC6などの生成を抑制する技術を編み出したアメリカのローフェン博士と提携を結び、新たな抑制遺伝子が発見されたらいち早く導入が出来るようにしております。
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